Wild-Bison
日本の武士道がアメリカの銃社会を正す
アメリカ・テキサス州 ―
ダラス北郊のコリン郡に位置する米国で最も豊かな都市、Plano。
そのプラーノの郊外にひっそりとたたずむ古ぼけた木造2階建ての建物。
その1階部に「GUN・スミス・Bison」という工房がある。
アメリカでは拳銃をカスタム・チューニングする職種をGUN・スミスと言う。
「GUN・スミス・Bison」
その工房で生み出されるGUNは「カスタム・Bison」と言われ、
ごく限られた一部の人間にしか使うことを許されない。
ある日、その工房に突如として現れた大男、アドバン・J・ルーク。
彼は、とある組織の人間でBisonもよく知る人物、ケイク・アートの紹介でやって来たと言う。
ケイクはBisonが造る「カスタム・Bison」の数少ない使い手である。
このアドバンなる大男もBisonに銃の製作依頼にやって来た。
しかし、Bisonは彼の依頼をあっさりと断る。
「おまえさんにとってGUNってなんだ?」
古来、日本の侍は自らの刀を武士の魂として崇めた。
刀と向かい合うことで、自身の人間としてのあり方、 武人としての心得を習得し、
強靭なる肉体と精神を築き上げていった。
アメリカでは銃は身を守る為の武器であり、相手を鎮圧する為の道具、
要するに人殺しの道具として扱われている。
「人殺しの道具と武士の魂」
アドバンはBisonからその違いを問われて答えることが出来なかった。
アドバンの脳裏に刻まれた言葉。
「武士の魂…」その言葉の意味するところにアドバンは深い興味を抱いた。
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※ このストーリーは個人の趣味レベルで創作を楽しんでおります。
ストーリーはフィクションであり実在する国家・団体・企業・HP・個人等とは一切関係ありません。
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Produced by: Haruka Yagyu (studio BISON)